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小説にストーリーを作りたい
まずはこちらから:小説エディタを開いて、原稿を読み込む
小説エディタアプリを使ってストーリー(時系列)を作る方法を解説します。
この機能について
読者へ見せる順番(プロット)と、物語世界で実際に出来事が起きた順番は、別々に考えたいことがあります。カードモードの「プロット」タブの右側にある時系列パネルでは、見出しに紐づけた出来事(時点)を、実際に起きた順番でまとめ直せます。左側のプロット(叙述順)と見比べることで、回想や伏線のように、あえて時系列とは違う順番で読者に見せている部分を確認できます。
この記事は、見出しと時点をあらかじめ用意した状態から始めます。見出し・時点の作り方は「プロットを書きたい」を参照してください。
手順
①「⚙全般設定」を開き、「カード」タブで「この作品で構造記述(カード機能)を使用する」がONになっていることを確認します
②ツールバーの「カード」ボタンでカードモードへ切り替え、「プロット」タブを開きます。左側の叙述順パネルには、見出し「亀が勝った」に「@亀がゴールする」、見出し「油断した兎」に「@兎が油断して昼寝する」が既に割り当てられています。右側の時系列パネルには、まだどの時期にも属さない時点として同じ2つが並んでいます
③右側の時系列パネルで「+時期を追加」を押すと、「時期を追加」ダイアログが開きます
④時期名に「レース当日」と入力し、「追加」を押します
⑤左側パレットにある2つの時点を、ドラッグして「レース当日」の中へ入れます。ここでは「亀がゴールする」を先に、「兎が油断して昼寝する」を後に入れてしまったため、実際に起きた順番としては逆になっています。この場合は、時点同士をドラッグして正しい順番(兎が油断する→亀がゴールする)へ並べ替えます
⑥並べ替えが終わると、左の叙述順パネルでは「亀が勝った→油断した兎」の順(結末を先に見せる構成)、右の時系列パネルでは「兎が油断して昼寝する→亀がゴールする」の順(実際に起きた順番)と、あえて表示が食い違います。これが、プロット(叙述順)とストーリー(時系列)を別々に組み立てられるという、この機能の核心です。こうすることで、小説にストーリーを作ることができます。
時期に属さない出来事や、まだ配置していない時期を扱いたいとき
物語を組み立てていく途中では、まだどの時期にも当てはまっていない出来事や、名前だけ決めてまだ時系列に組み込んでいない時期が出てくることがあります。小説エディタでは、そうした出来事や時期もそのまま保持され、あとから時系列へ組み込めます。
「カード」モードの「キャラ」「組織」「場所」などのタブでは、画面上部に「観測地点」という行があります。ここから、まだどの時期にも属さない出来事(時点)を新しく追加できます。
⑦「キャラ」タブなど「プロット」以外のレンズタブを開き、「観測地点」の時期名(ここでは「レース当日 ▾」)をクリックして「未割り当て」を選びます。観測地点が「未割り当て」に切り替わり、右側に「+」ボタンが表示されます
⑧「+」を押すと「観測時点を追加」ダイアログが開きます。時点名に「兎が目を覚ます」と入力し、「追加」を押します
⑨「プロット」タブへ戻ると、右側の時系列パネルの時点パレット(「時期未割当」で絞り込んだ状態)に「@兎が目を覚ます」が現れます。まだどの時期にも属していないため、下の「レース当日」グループにはまだ含まれていません
⑩「@兎が目を覚ます」を「レース当日」グループへドラッグし、実際に起きた順番(兎が油断して昼寝する→兎が目を覚ます→亀がゴールする)になるよう並べ替えます。こうすることで、時期に属さない時点も後から時系列へ組み込めます
見出しカードや時点カードと同じように、時期も{{時期::時期名}}という記法だけで単独に書けます。まだ{{時系列}}に組み込んでいない時期を本文へ書くと、時系列パネルの先頭に「未配置の時期」として区切り線付きで独立して表示されます。
⑪原稿ウィンドウの本文末尾に{{時期::序盤}}という記法だけのメモを書き足すと、「プロット」タブの時系列パネルの先頭に「未配置の時期」として「序盤」が表示されます
⑫「序盤」の左にある「☰」をつかんで「レース当日」の上へドラッグすると、空の時期として時系列へ配置されます。あとは「+追加」から時点を足していけば、時系列を組み立てられます。こうすることで、時期に属さない出来事やまだ配置していない時期も、ストーリー作りの材料として活かせます。
補足
- 時期・時点の並べ替えは、それぞれ自分の列の中でドラッグするだけで行えます。
- 時期の並び順そのものが、物語世界で実際に出来事が起きた順番を表します。
- 左側のプロット(叙述順)の並び順は、この記事の操作では変更していません。時系列だけを組み替えても、読者へ見せる順番(叙述順)には影響しません。
- 1つの見出しに時点はいくつでも割り当てられます。章の数と出来事の数が一致している必要はありません(例: 2章・6時点でも組めます)。
- 左右それぞれのペイン上部のボタンから、「叙述順(パネル)」「叙述順(概要原稿)」「時系列(パネル)」「時系列(概要原稿)」の4通りの表示形式を選べます(同じ表示内容を左右同時には選べません)。「パネル」はカードのような枠、「概要原稿」は文章形式の見た目で、扱っているデータ自体は同じです。
- 時期に属さない時点・時系列に組み込んでいない時期は、消えることなく「未割り当て」「未配置」として保持されます。あとから配置し忘れていないか、時点パレットや「未配置の時期」の欄を確認する習慣にすると安心です。