ステップバイステップで一枚絵を描かせたい
挿絵構図デザイナは、キャラクターを3Dの人形で並べて構図を決め、生成AIに渡す指示書の画像(参考シート)を書き出す道具です。小説エディタの拡張機能として本文の段落から開けるほか、ブラウザで単独で開くこともできます。インストールもログインも要りません。
単独起動用のURL:https://unnamed-editor.pages.dev/pose-doll/
標準の人間を1人だけ使い、背景なしで、椅子に座ったキャラクターの一枚絵をChatGPTに描かせるまでを、最初のボタンから最後の生成まで、1つの操作ごとに画面を見ながら順番に説明します。数字の入力や、光の設定は使いません。
この機能について
参考シートは、キャラクターの位置・姿勢・向きなどの構図を伝える画像です。この記事の例では、参考シートの1枚だけをChatGPTに渡して、構図どおりの絵を描かせます。
全体の流れは次のとおりです。
1. 椅子に座ったキャラクターを置く 2. 場所・時刻・天候と、していることを書く 3. カメラを決める 4. 参考シートを書き出す 5. ChatGPTに描かせる
生成AIへの指示は、思考の深さを選べる最も高い設定にして出します。細かい指定を守らせるためです。
注意: 生成される絵は同じ指示でも毎回変わります。この記事に載せた絵は、ChatGPTで実際に生成して得られた一例です。
手順1 椅子に座ったキャラを置く
キャラクターと椅子は、シーン集の「椅子に座る」で、1回で置きます。キャラクターは、はじめから用意されている標準の人間(男性・身長175cm)です。座る姿勢も、椅子の位置も、すでにできています。数字の入力は要りません。背景は置きません。
①挿絵構図デザイナを開く
ブラウザで単独起動用のURL(https://unnamed-editor.pages.dev/pose-doll/)を開きます。画面の上に帯が、中央に3Dの表示(黒い画面)が、右に欄が出ます。この画面が出れば、準備は終わりです。
②案内を閉じる
画面の上に「はじめての方へ」の案内が出ているので、その中の「閉じる」を押します。
③「シーン集」を押す
画面の右側の欄の、いちばん上の段にある「シーン集」を押します。
④検索欄に「椅子に座る」と入力する
「シーン集」の欄が開きます。その中の検索欄に「椅子に座る」と入力します。
⑤「椅子に座る」のシーンを選ぶ
検索欄の下に出た「椅子に座る」を押して選びます。
⑥「シーンに足す」を押す
検索欄の下の「シーンに足す」を押します。
⑦配置を確定する
キャラクターと椅子が、点線で仮に置かれます。画面の上に「仮置き中: 椅子に座る」の帯が出るので、その中の「シーン配置確定(Enter)」を押します。(キーボードの Enter でも同じです。)
⑧キャラと椅子が置かれたことを確かめる
人形が椅子に座った形で、置かれました。椅子は、人形の腰の下に入っています。腰の横に「安定 余裕7cm」と出ているのは、「このまま座っていられる」という知らせです。人形の名前は「A」になり、上の帯に「A」のボタンが出ます。参考シートでは、キャラクターの頭の上に、この「A」と書かれます。
手順2 場所・時刻・天候と、していることを書く
文字で書き足した情報は、参考シートの文にそのまま入ります。ChatGPTは、絵の指定と同じように、この文も読みます。
①「場面」を押す
上の帯の「場面」を押します。
②「場所・時刻・天候…」を押す
場面のメニューの「場所・時刻・天候…」を押します。
③入力の窓が開いたことを確かめる
「場面の付加情報」の窓が開き、「場所」「時刻」「天候」の3つの入力欄が出ます。はじめは、3つとも空です。
④「場所」を入力する
「場所」の欄に、「窓が一つだけある、がらんとした小さな部屋」と入力します。
⑤「時刻」を入力する
「時刻」の欄に、「夕方」と入力します。
⑥「天候」を入力する
「天候」の欄に、「雨」と入力します。
⑦「保存する」を押す
窓の下の「保存する」を押します。
⑧保存できたことを確かめる
窓が閉じて、画面の下に「場面の付加情報を保存しました。」と出ます。
⑨「何をしている」の欄に入力する
上の帯の「A」を押して、人形を選びます。盤面の左に「属性: A」のウィンドウが出るので、いちばん上の「何をしている:」の入力欄を押して、書いてある「ふつうに座る」を消し、「椅子に座って、窓の外の雨を見ている」と入力して Enter を押します。状態欄に「Aの「何をしている」を書き換えました。」と出ます。入力した文は、参考シートの「構図解釈ヒント」に入ります。
手順3 カメラを決める
カメラの位置が、完成する絵の構図です。ここでは、キャラクターの全身が、画面いっぱいに入る位置にします。
①「カメラ」を押す
上の帯の「カメラ」を押します。
②「リセット」を押す
カメラのメニューの「見る向き:」の行の、「リセット」を押します。視点が、はじめの位置に戻ります。
③視点が戻ったことを確かめる
視点が、はじめの位置に戻りました。
④「写したい人を真ん中に…」を押す
カメラのメニューの「構図:」の行の「写したい人を真ん中に…」を押します。
⑤キャラが画面に収まったことを確かめる
画面の下に「Aが画面に収まるよう視点を合わせました。」と出て、キャラクターの全身が、画面に収まりました。メニューを閉じると、頭から足までが見えます。この見え方が、そのまま絵の構図になります。
手順4 参考シートを書き出す
①「書き出し」を押す
上の帯の「書き出し」を押します。
②「参考シート」を押す
書き出しのメニューの「生成AI用シート:」の行の、「参考シート」を押します。
③書き出せたことを確かめる
画面の下に「参考シートを書き出しました」と出ます。参考シートは、画像ファイル(PNG)として、ブラウザのダウンロードの場所に保存されます。(ファイル名は「reference_sheet_」で始まります。)
④書き出された参考シートの中身を見る
書き出された画像を開くと、このようになっています。構図の絵、上から見た図と横から見た図、人形の骨組みの図、手足の位置の図、そして下に、手順2で書いた場所・時刻・天候と、していることが、文になって入っています。ChatGPTに渡すのは、この1枚だけです。
手順5 ChatGPTに描かせる
ここからは、ChatGPTの画面です。ChatGPTのアカウントに、画像を描かせる機能が必要です。この記事では、ブラウザのChatGPT(chatgpt.com)の、有料プランの画面を使いました。
①新しいチャットを開く
ChatGPTを開き、新しいチャットを始めます。画面の下の入力欄の左に、「+」のボタンがあります。この「+」を押します。
②「写真やファイルを追加」を押す
メニューが開きます。いちばん上の「写真やファイルを追加」を押します。
③参考シートを選ぶ
ファイルを選ぶ窓が開きます。手順4で書き出した、「reference_sheet_」で始まる画像を選んで、開きます。(ファイルを選ぶ窓の見た目は、お使いのパソコンによって違うので、載せていません。)入力欄の上に、参考シートの小さな画像が付きます。
④指示文を入力する
入力欄に「構図設計書のオレンジ枠を完成画像の絶対的な構図基準として扱い、指示と設定を完全遵守し、一枚絵のイラストを作成してください。」とだけ入力します。キャラクターの左右の位置や向きなどを、書き足さないでください。書き足すと、参考シートの指定より、文字の指定が優先されることがあります。
⑤思考の深さを確認する
入力欄の右下の「High」の欄を押すと、思考の深さを選ぶ棒が出ます。細かい指定を守らせるため、選べるいちばん高い設定にします。この画面では「High」が最も高い設定でした。(表示は、アカウントやChatGPTの更新で変わります。)
⑥送信する
入力欄の右下の送信のボタンを押します。「Thinking」と出て、ChatGPTが考えはじめます。絵が出るまで、数十秒から数分かかります。
⑦生成された絵を見る
絵ができました。この絵は、ChatGPTで実際に生成して得られたものです。キャラクターは椅子に座り、窓の外は夕方の雨で、参考シートの構図が守られています。ただし、「がらんとした部屋」の指定に反して、棚・観葉植物・ラグなどの家具が足されました。AIは、場所の文を、そのまま守らないことがあります。
補足
- この記事では、椅子の位置を数字で直す手順と、光と影を付ける手順は使いません。椅子の位置や大きさを自分で変えたい時は「道具の寸法・位置・材質・重さを変えたい」を、光と影を付けたい時は「光と影をつけたい」をご覧ください。
- この記事の絵はChatGPTが実際に生成した絵です。同じ参考シートと同じ指示文でも、生成される絵は毎回変わります。キャラクターの服や顔、部屋の見た目は、そのたびに違います。気に入らない時は、同じ指示文でもう一度生成してください。
- 場所・時刻・天候の文は、絵に反映されることも、されないこともあります。この記事の絵では雨と夕方が出ましたが、「がらんとした」は守られませんでした。絵に必ず出したい要素は、参考シートの形(道具やキャラクターの位置)で伝えるほうが確実です。
- キャラクターの外見(髪型・服装など)を決めたい時は、キャラクターシートを、参考シートといっしょに渡します。くわしくは「キャラクターシートも渡して一枚絵を描かせたい」をご覧ください。
- 参考シートは、画像ファイルで書き出す代わりに、「書き出し」のメニューの「参考シートをコピー」で、画像をコピーすることもできます。コピーした画像は、ChatGPTの入力欄に、貼り付けて渡せます。
関連記事
- 道具の寸法・位置・材質・重さを変えたい(椅子などの大きさや位置を、数字で変えます)
- 最短で参考シートを書き出したい(開く、キャラクターを置く、書き出すの3手だけで、参考シートを書き出します)
- 道具を置きたい(椅子や机などを置いて、座らせます)
- ポーズをプリセットから選びたい(ポーズ集から、ポーズを選んで付けます)
- 光と影をつけたい(光の向き・雰囲気・強さを決めます)
- 場所・時刻・天候を書き足したい(場所・時刻・天候の文を、参考シートへ入れます)
- 視点を動かしたい(カメラの位置や向きを変えます)
- キャラクターシートも渡して一枚絵を描かせたい(自分のキャラクターの設定画を渡して、外見まで指定します)