狙った構図を生成AIに再現させたい
参考シートをまだ書き出していない方はこちら:参考シートを書き出したい
参考シートで決めた構図(誰が、どこで、どんな姿勢か)を、生成AIに狙いどおりに描かせるコツを、時の女神を玉座に座らせる場面を例に説明します。
この機能について
参考シートを渡しても、生成AIがキャラクターを立たせてしまう、筒を持たせ忘れる、といったことがあります。その多くは、シートや文章に「足りない情報」があるか、シートと文章が食い違っていることが原因です。生成AIで実際に生成して確かめた、再現のコツをまとめます。
手順
①座らせたい時は、座る物(椅子など)を人形の場面に置き、キャラクターをその上に座らせます(手順は「道具を置きたい」と「道具を持たせたい」の記事を参照)。こうすると、参考シートの文字に「椅子の座面に腰掛けている」「椅子の座面に着いている所: 尻」と、座る物と座っている部位が書かれます。
②座る物を置かないと、シートには「腰掛けている(座る物は置いていない)」と書かれます。この文を読んだ生成AIは、座る物をどう描くか決められず、立たせたり、床にしゃがませたりすることがあります。
③座る物を置かなくても、小説の本文に座る物が書いてあれば補えます。下の左の絵は、座る物のないシートに、「玉座に腰を下ろしていた」と書いた本文を添えて生成したものです。玉座に座る絵になりました。右の絵は、座る物を置いたシートで生成したものです。どちらも座っていますが、右は座る位置・高さまでシートどおりです。
④左の絵で、もう一つ分かります。本文には「見習いは原色の筒を高く掲げた」とありましたが、座る物のないシートの見習いは、筒を掲げていない姿勢(女神と手を触れ合う形)でした。生成AIは、本文ではなくシートの姿勢を優先して描き、筒は掲げられていません。つまり、シートと本文が食い違う時は、シートが勝ちます。姿勢を変えたい時は、本文を直すのではなく、人形の姿勢を直して、シートを書き出し直します。こうすることで、狙った構図を生成AIに再現させられます。
補足(再現のコツのまとめ)
- シートが決めるのは、キャラクターの位置・向き・ポーズ・手の形・持ち物・視線・カメラの構図です。衣装・髪・場所・時刻・絵柄は、本文や指示文で決めます。
- 座らせたい時は座る物を場面に置く。持たせたい物は、道具として置いてキャラクターの手に付ける(シートの図と文に載ります)。
- シートと本文が食い違う時は、シートが勝つ。食い違いを避けるか、シートを書き出し直す。
- 指示文の「シートの文章を全て読み、守る」「人形の色・格子・丸印・文字は絵に描かない」は外さない。
- 縦長など画面の縦横比は、指示文で頼むより、人形の場面の「画面比率」で決めてから書き出す(記事「構図を決めたい」を参照)。
- 同じ指示でも、生成のたびに絵は変わります。気に入らない時は、もう一度生成し直します。
- この記事の絵は、以前の形式の参考シートで生成した一例です。今の参考シートは、文章の見出しや書き方が少し変わっていますが、「シートが勝つ」「座る物は置く」といった考え方は同じです。