← 目次へ戻る

生成AIに渡して一枚絵を描かせたい

参考シートをまだ書き出していない方はこちら:参考シートを書き出したい

参考シートと小説の本文を生成AIに渡して、挿絵風の一枚絵を描かせる方法を説明します。この記事が、挿絵構図デザイナのマニュアルのゴールです。例として、見習いが原色の筒を高く掲げ、時の女神が玉座に座る場面を、見上げる角度でカメラを傾けた(ダッチアングル)構図で描かせます。

この機能について

人形の図だけでは、衣装・場所・雰囲気が決まりません。逆に文章だけでは、誰が画面のどこで、どんな姿勢かが安定しません。そこで、参考シート(誰が、どこで、どんな姿勢で、どんなカメラか)と、小説の本文(衣装・場所・雰囲気)を両方渡します。基本のスタイルは「参考シートの画像と SMPL-X のファイル+短い指示文+小説の本文」です。

必要なもの:

注意: 生成される絵は、同じ指示でも毎回変わります。この記事に載せた絵と画面は、実際に生成AIサービスで生成した一例です。

手順

①参考シートと SMPL-X のファイルを書き出します。場面のキャラクターにポーズを選び、カメラの構図を決めたら、上の帯の「設計書」を押します(手順は「最短で参考シートを書き出したい」の記事を参照)。今回の場面は、時の女神が椅子の座面に座り、見習いが片腕を高く上げた形を、「あおり」の構図にして、カメラを右へ20°傾けて(ダッチアングル)書き出しました。上の図に人形の姿勢とカメラの傾き、下の文字にキャラクターごとの姿勢と視線が並んでいます。

書き出した参考シート。上に、カメラを傾けた構図の人形とOpenPoseの全身図、上面図と側面図、キャラクターごとの瞳の位置と両手のアップ、下に文字の説明が並んでいる

②生成AIの画面を開き、入力欄の添付ボタン(この例では入力欄の左の「+」)を押して、画像ファイルを追加する項目(この例では「写真やファイルを追加」)を選びます。ファイルを選ぶ画面が開くので、書き出した参考シートの画像と SMPL-X のファイルの2つを選びます。

生成AIの入力欄の「+」を押して開いたメニュー。「写真やファイルを追加 コンピューターからアップロード」が赤枠で囲んである。下に「Add Space files」「画像を作成」「プロジェクトで作業」「ウェブ検索」が続く

③入力欄に、次の指示文と、小説の本文を貼ります。指示文は、参考シートを守らせる決まり文句です。本文は、描かせたい場面の段落を、そのまま貼ります(場面は1〜数段落が目安です)。ただし、入力した文字のほうが、添付した資料より優先されやすい傾向があります。参考シートのキャラクターの位置や姿勢と食い違う文章は、貼らないでください。

指示文(そのまま使えます):

構図設計書のオレンジ枠を完成画像の絶対的な構図基準として扱い、指示と設定を完全遵守し、一枚絵のイラストを作成してください。

続けて、場面の本文(この例):

祭壇の中央には、凛とした時の女神が、巨大な砂時計の傍らの玉座に腰を下ろしていた。

無数の極小歯車が組み込まれた豪奢な白いドレスが、大理石の床に重く広がっている。見習いはその絶対的な管理者に向け、原色の筒を高く掲げた。

入力欄に、添付した参考シートの画像と SMPL-X のファイルの2つが並び、その下に指示文と、小説の本文の2つの段落が入力してある

④送信すると、生成AIが参考シートと本文を読み、一枚絵を生成します(この例では5分ほどかかりました)。生成中は処理中の表示(この例では「Thinking」)が出て、終わると画像が会話に出ます。

生成AIに送信した後の画面。送った指示文と本文の下に、生成された一枚絵が出ている

⑤できあがった絵です。見習いは左で筒を高く掲げ、時の女神は右で玉座に座っています。キャラクターの位置・向き・腕の形・座る姿勢と、見上げる角度・水平線が右上がりに傾いたカメラは、参考シートのとおりです。衣装(歯車の装飾のドレス)・巨大な砂時計・光る床の広間といった、シートに描いていない部分は、本文の描写から描かれました。人形の色や格子、文字は絵に入っていません。こうすることで、生成AIに一枚絵を描かせられます。

生成された一枚絵。見上げる角度で、床が右上がりに傾いている。左で見習いが筒を高く掲げ、右で時の女神が大きな玉座に腰掛けている。背後に巨大な砂時計と歯車の装飾の広間が描かれている

補足

関連記事