挿絵構図デザイナのご紹介
小説の挿絵の構図を、3Dの人形で決める無料アプリです。小説エディタの拡張機能として本文の段落から開けるほか、ブラウザで単独で開くページもあります。ブラウザで開くだけで使え、インストールも登録もログインも要りません。設定画を一緒に渡せば、自分のキャラクターを描かせることもできます。
誰がどちらに立つか、剣をどの角度で交えるか。文章で説明を重ねる代わりに、人形で見せます。「鍔迫り合い」の型を選び、場所・時刻・天候を書き足して、書き出した画像1枚と一文をChatGPTに渡すと、こんな絵が返ってきました。
鍔迫り合いの二人を、ChatGPTに描かせました
元になったのは、この人形です。
左にA、右にB。顔の高さで剣を交える構図は、今回の作例では、人形で決めたとおりに描かれました。崩れた城壁も、明けかけの空も、雨も、書き足した場所・時刻・天候どおりです。人形の姿勢には、一度も手を加えていません。
渡したのは、この1枚と、この一文
今回の流れは3つだけです。
1. シーン集のプリセットから「鍔迫り合い」を選び、「シーンに足す」を押して、仮置きを「シーン配置確定」で置く
2. 場所を「崩れかけた古城の城壁の上」、時刻を「夜明け前」、天候を「小雨」と書き足す
3. 「書き出し」メニューの「参考シート」を押す
この1枚に、描いてほしい構図の枠、真上と横から見た立ち位置の図、骨格の図、キャラクターごとの手足の向きが詰まっています。下段には、場所・時刻・天候、カメラの位置、AとBそれぞれの姿勢、目線、二人の距離が文章で書かれます。
これをChatGPTのチャットに添付して、「構図設計書のオレンジ枠を完成画像の絶対的な構図基準として扱い、指示と設定を完全遵守し、一枚絵のイラストを作成してください。」とだけ送りました。
2分ほどで、冒頭の絵が返ってきました。服装や顔立ちは参考シートで指定していないので、そこはChatGPTに任せています。生成される絵は、同じ指示でも毎回変わります。ここに載せたのは、実際に生成した一例です。
型を選べば、関節の個別操作はいらない
関節を一つずつ動かす必要はありません。右の欄に絵つきで並んだ型(プリセット)から選んで「シーンに足す」を押して配置を確定すると、キャラクターも姿勢も道具もそろった場面が置かれます。
シーンは730件あまり、背景は187件をはじめ、ポーズ・道具・手の形・アクセサリ・種族までそろっています。プリセットカタログで、人形の絵を見ながら探せます。
背景を足せば、夕暮れの商店街にもなる
シーン集の「二人で並んで歩く」に、背景集の「商店街」を足しました。二人の前に来たショッピングカートだけはドラッグで横へどけて、時刻を「夕暮れ」、天候を「晴れ」にしています。
参考シートには、背景の物が「1=屋台、2=街灯、3=自転車、4=郵便ポスト、5=ショッピングカート」のように番号つきで書かれ、図にも同じ番号が振られます。作例1と同じ一文だけで渡すと、こうなりました。
左の屋台は「やきとり」、右は「たこ焼」。左には自転車、二人の横には街灯、右端には赤い郵便ポスト。番号で書いた物が、そのまま夕暮れの商店街になりました。左にA(男性)、右にB(女性)という並びも、人形のとおりです。
作例3 自分のキャラクターを、決めた構図で並べる
参考シートが伝えるのは、誰がどこに立ち、どんな姿勢で、どちらを見ているか、という構図です。キャラクターの顔・服装・体つきは伝えません。それを伝えるのが、自分のキャラクターの設定画(キャラクターシート)です。2つを一緒に渡すと、設定画の外見のキャラクターが、参考シートの構図で並びます。
使ったのは、ワニ獣人と猫獣人の設定画です。
コツは、人形の名前を設定画の名前と同じにすることです(「ワニ獣人」「猫獣人」)。参考シートにはキャラクターの名前が文字で入るので、ChatGPTは同じ名前の設定画を、そのキャラクターの外見として使います。二人を向かい合うポーズにして参考シートを書き出し、設定画2枚と一緒に、同じ一文だけで渡しました。ChatGPTで4分半ほどでした。
左に猫獣人が手を腰に当て、右にワニ獣人が腕を組んで向かい合っています。ワニ獣人のほうが背が高い点も、参考シートのとおりです。顔・毛並み・うろこ・服装は設定画の外見で、背景は指示していないので、ChatGPTが描きました。
生成される絵は毎回変わり、この記事の準備でも構図がずれた回がありました。ずれたときは、新しい会話で同じファイルをもう一度送り直します。くわしい手順はキャラクターシートも渡して一枚絵を描かせたいにあります。
座る、手をつなぐ、獣人まで
キャラクターの動作メニューの「ポーズの操作…」から「動作を選ぶ…」を開き、「座る」を選ぶと、椅子に合わせて、立ち位置・向き・姿勢・手の形までまとめて決まります。
手をつなぐ、相手の肩を組むといった二人の触れ合いも、「動作を選ぶ…」の「手をつなぐ・組む・取る」から選ぶだけです。相手が動くと、手や頭がついていきます。
獣人や動物の体つきも作れます。「種族」は、人の体そのものを作り替えます。
渡す前に、直しておける
腕や腰が相手の体や椅子に食い込んだ所は赤い印で知らせ、ボタン一つで自動修正を試せます。
顔と視線も、カメラも、光も
顔の向きと視線は、別々に決められます。顔は横を向いたまま、視線だけ相手へ向ける。そんな場面も作れ、相手に向けておけば、相手が動いても顔や視線がついていきます。
カメラの構図(バストアップ・全身・あおり・俯瞰・肩越しなど)も、視点をドラッグせずにボタンで決められます。参考シートも、この構図で書き出されます。
光は、「光」メニューの「光の雰囲気」で、朝・昼・夕方・夜・室内の明かりから選べ、参考シートの画像にも反映されます。
無料・登録不要。最初に選ぶのは「鍔迫り合い」
この構図アプリは無料で、アカウントの登録もログインもありません。ライセンスはCC0(パブリックドメイン)です。ChatGPTなど外部の生成AIの利用条件は、それぞれの規約に従います。
最初の一歩は、シーン集から「鍔迫り合い」を選んで「シーンに足す」を押すことです。
作った構図を本文の段落に残す
小説エディタの本文の段落から開いた場合は、「保存」で人形の姿勢をその段落に結びつけて残せます。本文には段落の直後に短い「姿勢メモ」の1行が入るだけで、あとから同じ段落を開けば、続きから直せます。ブラウザで単独で開いた場合は、構図をファイルへ保存します。
使い方はこちら
- 挿絵構図デザイナを開きたい(小説エディタの本文の段落から開く)
- 最短で参考シートを書き出したい
- 小説の1場面を挿絵にするまでの流れを知りたい
- 場所・時刻・天候を書き足したい
- 背景を選びたい
- 挿絵構図デザイナをブラウザで単独で開く
- プリセットカタログ(全部の型を絵で見る)